塾の講師をしていて一番緊張する日。
奇跡の合格はない。どんな合格も体力・知力・運が結集した必然の合格。
反対に「なぜ?」という不合格がある。学力的には申し分なくても体調が優れずに実力が発揮できなかった子、難度が上がり「まずい」と思って緊張で解けなくなった子。初めての体験が実力を発揮できない状況を作ってしまう。
すべてを想定内にして入試に臨んでいる生徒なんていない。
帯広の子どもたちにとって、受験は人生初の体験なのだから。
悔しい思いをした人は、その悔しさをしっかり胸に刻み、新たなステージで頑張るんだ。私が言えることはこれだけ。徳川家康は三方原の戦いで武田信玄に攻められて脱糞しながら敗走したときの自分の姿を絵師に書かせ、常にその絵を見て次なる野望に向かったそうだ。
高校入試で失敗したから人間のクズなのか?
そんなことはない。
柏葉を不合格になって私立で3年間頑張り、北大に入った生徒がいる。教育大学に入って学校の先生になった生徒もいる。弘前大学に推薦で合格したよ!と報告しに来てくれた生徒もいる。
どうか腐らずに努力を続けて欲しい。高校入試は単なる通過点にすぎないのだから。
しかし、
いい思いをさせられなくてごめん。
もっとやれることがあったはず。
克己心では受験生全員合格を目指して取り組みます。